海外で見たミュージカルの中でおすすめTOP3
どうも。
4月中旬に予定していた沖縄離島への新婚旅行の延期が決まりまして、落ち込みすぎて仕事が手につきません。みつばです。
コロナ、許すまじ。
さて、今日は、日本・海外含めてかなりの数の演劇を見てきた私が選ぶ、海外で見たミュージカルの中でおすすめベスト3をご紹介します。
アメリカに1年、オーストラリアに1ヶ月留学している間に、それはそれはたくさん演劇を見あさりましたので、その中からのチョイスです。
日本語版との違いなども少し触れながら、ご紹介していきます。
目次
3位 THE LION KING (Sydney)
第3位は、シドニーで見たライオンキングです。
(おそらく2014年くらい)
日本では劇団四季が上演しています。
(ちなみに、子役でオーディションを受けて見事に落ちたこともあります笑)
日本・シドニー・アメリカで、ライオンキングは人生で10回くらい見ていますが、私はシドニーで見たライオンキングが断トツで1番でした。
まずは、劇場が素晴らしい。
日本の劇場はただの黒い箱のようなところがほとんどですが、シドニーのCapitol Theatreはお城の中のような作りで、劇場に入っただけでその雰囲気に浸る事ができます。
(ちなみにシドニーと言えばオペラハウスですが、私はこちらの劇場の方が好きです)
こちらのCapitol Theatreは、音響も素晴らしいです。
そのおかげで、最初の曲の”The Circle of Life”の第一声が響く響く。
アカペラでどんどん声が重なっていき、迫力もすごいです。
最初の曲が終わり、照明が一気に落ちたときには、感動のああまり涙が出ました。
そして1曲目にもかかわらず、観客からの「BRAVO!!」の声と拍手が鳴り止まない。
いろいろな舞台を見てきましたが、舞台を見て涙がでたのは初めてでした。
歌であの迫力を出せるのは、日本人キャストでは厳しいかもしれない・・・と初めて感じました。
日本人キャスト版の方が好きな演目もありますが、ライオンキングについては、オーストラリア版が断トツで素晴らしかったです。
ライオンキング自体、アニメに忠実だし、ストーリーもミュージカルの王道で起承転結もはっきりしているので、初めてミュージカルを見る人にもお勧めです。
2位 Cinderella (Calfornia)
つづいて、第2位は Rodgers and Hammerstein's Cinderellaです。
2016年くらいにカリフォルニア留学中に見たものです。
もともと、トニー賞の受賞式の動画でミュージカル自体を知ってはいて、全国ツアーでカリフォルニアに来ることを知って、大金はたいてチケットを取りました。
(かなりの値段がしましたが、あの衣装と舞台セットのクオリティーなら仕方なし)
Cinderellaといえば衣装の早替え。
私が見に行った時のものでは、このyoutubeの動画の早替えよりもかなりスムーズに改良されていました。
ある程度舞台衣装の知識があっても、見ていて全くギミックがわからない早替えがいくつもあり、かなりわくわくします。
ボロボロの服からドレスに替わるのは、結構メジャーな方法ですが、逆にドレスからボロボロの衣装に戻る方法がわからなかった・・・
加えて、ストーリーも面白いです。
通常のシンデレラでは、シンデレラが舞踏会のあとガラスの靴を残してお城を去り、その靴のおかげで王子様と結ばれてハッピーエンドですが、ミュージカル版ではそうではありません。
一幕の最後、舞踏会から去ろうとするシンデレラは、階段でガラスの靴が脱げますが、まさかのそれを自分できっちり回収してから去ります。そして一幕終了。
観客一同「What???????」となります。
その後のストーリーは、ぜひ見てみて欲しいです。
(もし気になる方は、Wikiに英語版ですがストーリーがかなり詳しく載っているのでぜひ)
なかなか日本では見ることができませんが、もし日本版ができるとしたら、歌詞の和訳がどうなるのかとても気になります。
英語版の歌詞が最高なので、できればそのままであって欲しい。
まずは、ブロードウェイ版が日本に来てくれることを切望します。
1位 WICKED (New York)
1位はWICKEDです。
2016年くらいにブロードウェイで見たものです。
これはもう、不動の一位です。
なぜなら、私はこれをブロードウェイで見るために英語も勉強したし、ニューヨークに行ったから。
もともと劇団四季版が大好きで、地元から新幹線で東京まで見にいきました。
曲は全て空で歌えるし、セリフもほとんど覚えていたレベル。
カリフォルニアに留学中、絶対にWICKEDを見たいと冬休みに単身でNYへ行きました。
これまた大金をはたいて最前列の中央の席をとりまして、最高の場所から見ることができ、夢が叶った・・・と泣きました。
WICKEDのストーリーは、オズの魔法使いのなかの良い魔女と悪い魔女は実は親友だった、というお話です。
歴史やストーリーは、人によって「作られている」というようなお話、大好きなのです。
かなり近くで見ることができたので、2人の別れのシーンでグリンダが涙を流しているところなども見ることができ、また、やはりブロードウェイキャストの声量と迫力に感動し、もう最高でした。
あとは、劇団四季版は日本語訳がムリをしているところがあり、英語ならではの表現がかなり削られています。(歌詞もセリフも)
そこを削るのか・・・というところまで削られているので、WICKEDは原作を見るのがおすすめです。多少英語の知識があると、原作の表現の方が圧倒的に面白いです。
オリジナル版ミュージカル観劇のすすめ
日本版のミュージカルももちろん好きです。
(Annieは日本版の方が好きですし)
しかし、オリジナル版にしかない面白さがかなりあります。
これまでに挙げたような、劇場の雰囲気や音響。
キャストの声量や迫力、あとはNYなどが舞台となっているものは、日本人ではやはり世界観に無理があります。
日本人の役者さんが劣っている、というわけではありませんが、やはり体格的に難しい部分がどうしてもあるということは否定できません。
(逆に、バレエなどダンスのスキルは、日本人のミュージカル俳優さんの方がすごいなと思うことが多いです)
そしてCinderellaやWICKEDで挙げたような、日本語での表現の限界。
それに気づくことができたのは、英語を少し勉強して、翻訳無しでも英語が多少聞き取れるようになったから。
日本語翻訳版では、オリジナル版の細かな英語のニュアンスが日本語では表現できていなかったり、海外の文化に基づくセリフ(宗教的なものや、流行のジョークなど)が消えていたりすることに気づきました。あとは歌でうまく韻を踏んでるものが消えていたり。
(具体的な部分はまたそのうちとりあげます。)
英語が難しい、という方は、ぜひ日本語版をみてストーリーを把握してからででも、一度オリジナル版のミュージカルを見てみて欲しいと思います。
本日はここまで。
次回は、日本と海外の観劇スタイルの違いについて取り上げます。
ではでは。
みつば