英語嫌いが留学して感じたこと

どうも。

 

在宅ワークで昨日と今日1歩も外に出ていないことに気がつきました。

みつばです。

 

運動不足で逆に体調崩しかけています。

 

 

 

今日は、英語と、留学のお話をしようかと思います。

英語嫌いがどんなきっかけで留学をして、なにがしんどかったか、というお話です。

 

 


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英語が嫌いなのに留学をする

前の記事でも書いたとおり、

 私は英語が嫌い&話せないのに、交換留学でアメリカに1年住んでいました。

azumaxfuuu.hatenablog.com

 

「留学」に対するイメージ、とりわけ日本人が持つ「留学」に対するイメージは、

英語が好きで、海外が好きで、そういうものに憧れている人が行く、キラキラしたイメージがあるのではないかと思います。

 

なぜこのようなイメージが根強いのか、そうではない理由で留学した身からすれば甚だ疑問ではあるのですが、

私の場合は全く正反対で、英語も嫌い、日本が大好きで出たくない、と思っていました。

そもそも小麦粉が苦手でパンが食べられないので、ハンバーガーもピザもアウト。日本以外に住んだら餓死する・・・と思っていました。

 

 

 

そんな私ですが、

経営学と演劇学を勉強したい!という理由でアメリカの大学を目指すことになります。

人生とは不思議なものです。

 

正直なところ、経営学と演劇学が勉強できれば、日本でもよかったわけですが、

わざわざアメリカの大学を選ぶことになったのは次の理由です。

 

経営学経営学部に所属していましたが、そこには経営学を勉強したくて経営学部に入った学生はほんの数人でした(350人中)。

それ以外の学生は、大学名欲しさに受験し、他の学部を全て落ちたので仕方なく経営学部を選んだか、就職でつぶしが効くからという理由で経営学部を選んだか、という感じでした。

そうなると、授業は崩壊していて、ディスカッションはまともに成り立たない、という状況でした。そもそもディスカッションのやり方を知らないし、ディスカッションのための経営学の知識も無い。

大学自体は地元で名が通った大学だったので、ここでこのレベルであれば他のどの大学でも同じだろう・・・と国内の他大学への編入という手段を諦め、経営学の本場、アメリカに行くことに。

 

演劇学:小学生の頃からミュージカルの舞台に立ち、感覚では習得ているものの、きちんと理論で勉強したいと思うようになりました。

ただし、日本の大学で演劇学を学ぶのはかなり難しい。学部自体存在しないし、あったとしても文学部の中にあったり。大学ではなく、専門学校だったり。

経営学も勉強したい気持ちもあり、ダブルメジャー(2つの学部を専攻できる)で勉強できる、アメリカの大学で、演劇の理論を勉強することにしました。

 

 

 

なぜ最初からアメリカの大学に進学しなかったのか、という疑問もあるかと思いますが、それは単純に費用面の問題です。家庭的ににアメリカの大学の進学はおろか、日本の私立の進学すら厳しいくらいでした。

しかし、幸いに大学は特待生で通うことができ、交換留学であれば留学費用が掛からなかったため、留学ができた、という超特殊事情があります。

 

 

どのくらい英語ができなかったか

交換留学について知識がある方はわかるかと思いますが、交換留学は語学留学とは異なり、英語力について基準があります。

 

私の行っていた交換留学先の基準はTOEFL61点以上。

協定校の中では、1番TOEFLの基準が低かった大学です。

 

TOEFLはリーディング・リスニング・スピーキング・ライティングの4つ。

英語での大学の授業についていけるくらいの英語力があるか?を判定するテストです。

ちなみに1回の受験で3万円くらい吹っ飛びます。

 

このTOEFLが、英語ができない私には超難関でした。

61点をもぎ取るために、受験した回数はギリ片手で数えきれるか・・・?というくらい。

(受験費用で合計いくら掛かったかなんて考えたくない)

 

毎日10時間英語の勉強に費やしていも、

リスニングのセクションで0点に近い数字をたたき出したこともあります。

解けなさすぎて、試験中に寝たこともあります。

ここまで来ると、本当に英語は向いてないと思います。

 

最終的に、この試験で61点が取れなければ留学できない、というラストチャンスでなんとかようやくスコアをとり、滑り込みで留学の権利をつかみました。

 

 

TOEFLの点数があれば英語ができるのか

そんなことは全くありません。

試験でスコアがとれるのと、英語でコミュニケーションがとれるのは全く別ものです。

 

まず、空港のアナウンスが聞き取れず、 飛行機の降り方がわかりませんでした。

 

アメリカで最初に入ったハンバーガーショップでは

「FOR HRER?TO GO?」という中学1年生で習う表現ですら聞き取れませんでした。

 

大学寮でのルームメイトとのコミュニケーションは

5回ゆっくり言い直してもらって、ようやく聞き取れるかな、レベル。

ほとんどがジェスチャーでした。

 

経営学などの学術用語はある程度わかるものの、日常会話が全くできず、

そのせいで演劇学の授業の台本も全く理解できませんでした。

 

 

英語が嫌いなせいで、留学で苦労したこと

渡米から1ヶ月。

英語ができなさ過ぎて、英語嫌いに拍車がかかり、英語が聞こえてくるだけで吐きそうになっていました。

今思えば、完全に鬱状態です。

 

英語から逃げるように、日本のアニメや声優にどはまりしたのもこの時期です。とにかく英語を聞きたくなかった。

 

 

英語などの語学を習得するための1番の近道は、

とにかく聞いて、とにかく話すことです。

 

英語がめきめき上達していった日本人留学生仲間たちは、海外ドラマや洋画をめちゃくちゃ見ていて、そこから英語の表現などを覚えていました。

彼らは、例の海外大好き、英語大好きで留学に来た日本人たちだったので、海外のあこがれの世界が舞台になっていて、英語も好きだから、海外ドラマを見ることは勉強ではなく趣味なのだと。

 

しかし私にはこの勉強方法が苦痛で苦痛で仕方ありませんでした。

英語が嫌いなので、海外ドラマを見るのが全く楽しくない。すると、全く続かない。

ドラマ1話を寝ずに見ることができない。

日本のドラマは大好きなのに。

 

 

そして話すこと。

パーティーや飲み会がもともと苦手で、そういう場には殆ど出ませんでした。

かつて極度の人見知りだったこともあり、かつ英語ができないという引け目を感じると余計に足が遠のき、英語を話す機会がどんどん減っていきました。

留学をするような日本人は比較的社交的な人が多く、そこからも外れる自分。

 

英語が嫌いなので、英語を習得したいというモチベーションが本当に上がらず、英語を習得するために海外ドラマを見ることや、コミュニティを作っていくことが辛く、その感情がさらに英語を嫌いにさせるという、悪循環でした。

 

 

最終的にどうしたか。

 

英語習得のために無理して頑張ることはやめました。

 

授業を毎日受けて、恐ろしい量の予習や復習をこなし、ルームメイトと少し話をする。

大好きなミュージカルの舞台は何個も見に行き、観光も少しだけする。

 

それだけを淡々とこなし、1年間。

 

 

最後まで、英語ができるようになった気はしませんでした。

あの日本人、全然英語ができないよね、と最後まで言われ続けました。

 

 しかし、私は英語をできるように留学したわけではなく、経営学と演劇学を勉強するためにアメリカに来たのだからいいのだ、と自分に言い聞かせ、どうにか乗り切りました。

幸い、経営学も演劇学も、日本では学べなかったであろうことを経験することができ、目的は達成されていました。

 

英語の習得は私の留学の目的ではない。

 

英語が嫌いでもできるようにはなった

帰国して、もう一回、因縁のTOEFLを受けました。

 

スコアは88。

 

61点を取るだけであんなに苦労したのに、88点とれた。

アメリカにいたときは、全く英語ができるようになった気はしなかったけれど、着実に成長はしていました。

少しだけ、初めて、英語に対して自身を持てた瞬間でした。

 

発音についても、演劇学部でセリフの言い回しでかなり教授に矯正されたこともあり、日本語なまりが減っていたようで、英語を褒められることも増えました。

 

 

 

 

今でも英語は嫌いか?

多少英語ができるようになり、自身を持てたとしても、今でも英語は嫌いです。

極力英語を使うような働き方はしたくない、と思っています。

 

就活も留学経験を積極的に話すことはしませんでした。

留学してたなら、駐在とか憧れるでしょ?海外行きたいでしょ?と、ものすごく言われるからです。それはそれは、ものすごく。これは何ハラでしょうか。

留学経験がある人が、全員が全員英語や海外が好きだと思うなよ、と毎回思っています。

 

英語について思うこと

英語は相変わらず嫌いですが、留学を通して英語への考え方がかなり変わりました。

 

それは、

英語はとっても便利である

ということです。

 

このことに気づけたのは、カリフォルニアという、移民で英語を母語としないひとが多い地域で生活していた、という経験も、大きかったと思います。

 

世界共通言語を話せる、というだけで、コミュニケーションがとれる人の数が爆発的に増えます。新しいことを知ることができ、自分の関わることができる世界がかなり広がります。

 

これまで何を考えていたのかわからなかった人に、言葉で理由を聞くことができます。

これまで行けなかった場所に行くのに、すこし抵抗がなくなります。

 

英語が話せるというだけで、こんなにも世界が広がるのであれば、英語を習得するのも悪くはないのかもしれない。と思えるようになりました。

 

 

英語は相変わらず嫌いだけれども。

 

 

最後に

英語嫌いが留学に行くとかなり苦労します。

おすすめはしません。が、行ってみる価値はあります。

自分を苦しめるのが好きな人はぜひ。

 

 

 

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